CD棚に収まっている大部分のCDとは別に、墓場のように箱(マーサ・スチュアート・ブランドの西友で買ったケース)につっこんで、まず省みることがないCDがあるが、供養のように、箱を出してきて、眺めてみてる。ほとんどは墓場行きで何の罪の意識も感じることはないが、いくつか、どうなんだ、と自分に再度問いかけてくるものがある。
まずは、Buckwheat Zydeco「Turning Point」88年。これは名盤である。というかなんで墓場に…。棚に戻す。とおもったら、ザディコ関係が累々と…。Bell & Sebastian「The Boy With The Arab Strap」98年。ベルセバは体質的に駄目だった。ムーディすぎた。Poi Dog Pondering「Volo Volo」92年。変さがピュアな感じじゃなくて作った感じだったのが好みに合わなかった。The Judy Bats「Down In THe Shacks Where The Satellite Dishes Grow」92年。27歳当時は必要でしたが、40歳の今ではこの手のおセンチなジャングリー・ギター・ポップは不要デス。The Hour Glass「The Hour Glass」73年。グレッグ・オールマンが、オールマン・ブラザーズを結成前にサイドメンとして参加したグループの唯一のアルバムの復刻。絵に描いたような期待はずれ。どこもオールマン的じゃなく、英国インヴェイジョン的なサウンドDuran Duran「Thank You」95年。全盛期のあとパワステとかアーケディアとか課外プロジェクトをやってたあとの、半分解散状態のあと、元ミッシング・パーソンズ/ザッパ・バンドのウォーレン・ククルロ中心に立て直した頃の全部カヴァーのアルバム。選曲が興味深く、グランド・マスターフラッシュ、スライ、パブリック・エネミーコステロルー・リード(他のアルバムでヴァルベッツカヴァーもやってたな)、ディラン、ボウイ、ドアーズ、レッド・ツェッペリンである。うーんなんで、ここにあるんだろう。なぎら健壱「中毒」。ご存知「悲惨な戦い」「アーパー・サーファー・ギャル」「いっぽんでもにんじん」収録の97年のベスト盤。まあ、数年に一度聴くくらいのものだし。Morgan Fisher「Rebalance」94年。WAVEから出てたアンビエント寄りの退屈な作品。あれ、NRG Ensembleとか、Doctor Nerveとか、Nick Goodrich Quartetとか、Pigpenとか入ってるな。ああ、グランジ墓場に行き当たった。ああ、Shimmy墓場だ。ああ、Don Dixonがいろいろ出てきた。これ、CD棚に戻したいな。ざっと100枚はあるし。


めんどくさ。また箱に戻します。また来年考えよう。

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なんだかんだいって時流に流されてる、ともいえる。3年たったらまた棚に復帰してるかもしれない。墓場といっても思い出のつまったかわいいかわいいCDたち。一枚たりとも手放しませんよ。ギラリ。