とりあえず、キャリアチェックはとおった。ほ。もういっこのほうも昨日まで伝令がひっきりなしにやってきてた前線は沈黙したようだ。着々と試験してください。

世のギークなひとたちは、大規模な自社開発が話題の中心なのでしょうが、自分とこみたいな零細規模(社員7名売上6000万くらい)だと、請負の小さな仕事が主体になるわけです。こういう案件は、テスト期間が十分考慮されていない短期作業が多いために、自分のミッションは、仕様の確定と納期内で完了する機能の制約の折衝が主体になり、実際の開発やデザイン工程を速やかに終了し、テスト期間を可能な限り多くとることになります。
そのために、要件定義や設計フェーズにおいてウォーターフォール的な進行を徹底し、実際の開発はアジャイル的にプロトを小刻みに早い段階でリリースして、レビューにまわすという進行が有効だと思ってます。
この場合、レビュー結果の仕様変更やスコープ拡大に対しては、納期が確保できない場合は、UI系とロジック系に分けて実装が進められているので、UI系において人数を増やしたりして工数増加の対応を考え、また見積もり金額を細かくリバイズしていく(金額において細かく。それこそ1万円単位で増えていく)ことをします。
しかし一方で、自分の見積もり金額を出すときの主体となる発想は、この案件にクライアントはいくら支払うか、その最大値はいくらか、になります。また実際にそれをクライアントに宣言します*1
極端な話、30万円と見積もった仕事が、15万円しか払えないということがわかった場合、その仕事をやる余裕があるか(同時に多くの案件が走るので、その仕事にラインを振り向けて15万円をとることの意味を考えるということ)を考えて、積極的に値引く(判断を一瞬で行う)こともやります。極端な話、10日で携帯公式サイトを60万円で作ったこともありますし、WebデザインやHTMLコーディングの300万円を確保するために、PHPのコーディング100万円を値引いたこともあります。
このためにコードの品質の手は抜きませんが(自社でのフレームワーク主体なので手の抜きようがない)、仕様を吟味する場合もありますし、工程の一部(データ作成や校正、またはユーザ系テストの一部)をクライアントに振ることもあります。
なお、値引きは明示的に見積書にのせますし、クライアントとのネゴ(値引きの意味をよく理解させる)も積極的に行います。

このレベルでは、仕事は、収入(自分とこは間接費が極端に少ないので=売上げと考えられる)を最大にすることが最大のテーマであり、また売れるものは時間しかないので(技術によって時間対作業量を何倍にもすることができる)これは在庫できないので、いかに効率高く時間をお金に変換するかということが、具体的な目標になる、ということですね。
下請けはお金になります。そして特に300万円以下の案件(自分の会社の基準では2ヶ月以下の案件ともいえますね)は、最も時間対費用のよいゾーンです。
さらに、50万円以下なら最高です。こういうことはないですが、50万円の案件を100件やって5000万円というのが、資金ショートもなく(短期で請求できるのは魅力的なんです)、このクラスでは最高の効率ではないでしょうか。

ちなみに、50万円以下案件の売上げに対する比率は17%、300万以下までなら60%くらいあります。こういうゾーンの案件だと、有力な開発会社はあまりない上に仕事は豊富にある、ということでもありますね。
なんで、こんなこと思ったかというと、まあ年度の売上げ(黒字にするという前提で)が完全に読めたという気持ちのせいです。まあ、黒字といっても、間接費はほとんど変動しないので、今期が始まるときに決めた昇給分だけ売上げを伸ばすということでしかないのですけどね。






と、さっきまで寝ていたひとがほざいてますよ。

*1:これはある意味、それを知った上で予算をわざと絞るような担当かをチェックする試験にもなります。そんなことするクライアントとは仕事はしなければいいのですし