午前中は、ミニバスの関係でバザーの出品をちょっと手伝い、昼から映画を2本みる。

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まずは、新宿武蔵野館でギリアムの前作と短いスパンの「ローズ・イン・タイドランド」。しかしミニシアター系での上映で、グリムのあの僥倖はいったい、と思いつつ、またとんでもない映画。意味のあるストーリーはなく、どんでん返しなどない。映像と、少女(6〜9歳くらいか)が妄想する世界のいびつさ、一方で、現実としていびつな大人の世界(アメリカ)のつなぎ目の曖昧さ。大声で、この映画が好きだといえないのがつらい(人には立場ってもんがありまして)。
個人的には、スピールバーグ「太陽の帝国」の裏どころか、兄弟だという印象が強かった。

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(もうちょっと書いてみる)
ギリアムの映画は、ファンタスィと、いつファンタスィに突入するのかといった緊張感をはらんだリアルものに大別されると思うのだけど、今回は、ファンタスィ部分が少女の妄想に依存する部分と、現実(大人)の破滅的な人間たちの両方で代替されてる感じで、それこそ恐怖を強く覚えてしまう。少女の無意識なエロディシズムも含む。彼の映画の馴染みのジェフ・ブリッジス(過去のロック・スターなのかな)は今回もすばらしい。

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有楽町に移動。映画まで時間が余ったので、飲茶「客家」で、ジャスミン茶と、杏仁豆腐とライチゼリー。1500円くらい。

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さて映画は「ゲド」といいたいとこですが、なぜか「幸せのポートレート」。クレア・デインズダイアン・キートンに、サラ・ジェシカ・パーカーの、ラブコメ&ホームコメで、ちょっとほろりみたいなもんですが、これがよかった。連れのひと、でかした。
理想の結婚とは、みたいな煽りに騙されてはいけない。この家族はいったいどうなってんだろう、という覗き見願望の充足で、もう2時間ワイドドラマみたいな感じですね。でも、巧い映画だ。俳優のほうも、クレイグ・ネルソン、ルーク・ウィルソンダーモット・マローニーと渋いけどよいなぁ。しかし、なんで単館なんだか。でも客層はいかにもだったけど。カプル率多し。
http://www.foxjapan.com/movies/familystone/

なお、両方とも、えらく居心地の悪い映画だったのは間違いない。

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終わって、そのまま銀座で、焼き鳥、伊勢廣。土曜日はすいてたよ。2名で、ビールとウーロン茶いれて、15000円弱。ここんちは、夜は、鳥のフルコース以外のメニューはないんだけど、旨い。でも、プライシー。でもたまにはいいね。映画もよかったので、いろいろ映画関係の話をして、20時くらいに解散。
酔ったついでに、そのままゲドいくかなぁと思ったが、さすがに疲れたので敬遠。