ウェン・スペンサー「ティンカー」03年 /06年訳 早川

ウェン・スペンサー「ティンカー」03年 /06年訳 早川を読む。時間はかかったが、まとめて読む時間がなかったからだ。面白い。こういう魔法と科学のハイブリッドは、もう気にならない。
が、ティンカーの元気ティーンエイジャ女子のステロタイプな描写と、破瓜や愛の営みでの描写の妙に幻想的なとこの落差とか、女性作家と気がつくまでは、けっこう気にはなった。
昨晩1時から3時までに、残り150ページあまりを一気に読んでしまう。そして、なんで鬼の残虐性は典型を超えて酷いくらいの描写なのか。鬼とはいっても、人だろうに。それもなぜ黄色人種かな。そこまで描かないと、殺すことはできないのか。「敵」なら殺してもよいよ。それが物語りだ。
面白いだけに、女性作家という部分を考えてしまう。
ティンカー (ハヤカワ文庫SF)