はて

こないだユニオン店頭で、ジャケ買いというか、クレジットと曲名買いした「Two Bands And A Legned」。まあ、A LegnedはJoe McPheeなんでしょうが、なにがTwo Bandsかもよくわかっておりませんが、要するにポストパンク的なアティチュードのロック的なフリージャズ、とか適当にいっておきますが、面白い。すごく面白い。
http://info.hmv.co.jp/p/t/2546/340.html
でも、感じる「よさ」ってものが、あれなんですよ。
たとえば、Jackie Mclean「4,5&6」のセンチメンタルジャーニーの出だしで「イエー」とかいっちゃう(状況によっては自分もいいます)オジサンジャズ方面の話とか、ややアヴァンなフォーク寄りのひとが唐突に明朗なアップテンポのどヒルビリーチューンをやりはじめたときに「イエー」とかいっちゃう(かなりの確率で自分もいいます)根が古いルーツロック方面の話とか、ひねたサイケリヴァイバルなひとがどマナー踏襲の深いブルースなどやるときの「イエー」とかいっちゃう(これは常にいう)実は歴史や正統大好き80年代カレッジシーン方面とか。
そういう感じで、この演奏を「イエー」っていっちゃう自分がいまして、これはどうなんだろうなぁ、と複雑です。そういうとこに落ちちゃうのが(嫌な意味での)ジャズ的でもあり、とはいえJohn ZornTim Berneじゃそれはありえないわけで、こうアメリカから離れたところの音楽(そうなのかはよく知らないのですが)のひとたちは、こういう感じなんだろうな。ポストパンクで「イエー」なんてなぁ。ああ「自分」が、ですけどね。ミュージシャンがどう思ってようが、あまり関係ありません、実は。

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で、Thurston Mooreのライナーとか読んでても、それとは逆のベクトルで同じこと感じますね。そうか「イエー」っていいたかったんだね、と。自分の音楽聴いてきましたよ史の中で、ポストパンクもついに歴史となりにけり、って感慨です。こうなりゃみな並列。