雑感

だいぶ前に長男が「次はなにを読もうかな」とひとりごちたときに、「古典を読めば。家にも何冊かある」といったことがある。そのあと「鋼鉄都市」と「星を継ぐもの」を読んでたのをみた。で、こないだいっしょに出かけるとき「人形つかい」を読んでいるのがちらりと見えた。ははーん(ニヤニヤ*1
今日あった面白いこと。時かけの録画を、家族でみてた。中一の次男が、自分にわからない/恥ずかしいことについての典型的な症状を呈してからかうようにいってるのを、嗜めながら(うっせぇ、わからんかったらだまっとれ)。
なんと、長女と女房は、なにが起こっているか、まったく理解できてなかった。特に最後に1回のタイムリープを何に使うのか(というかなんで1回戻ったのかすら)ということにかんしては「????」ということだった。もちろん二人とも馬鹿じゃない。COBOLだが優秀な契約社員(らしい)として職場に君臨してたり、学年で一桁の順位を定期試験で叩き出すことができるひとたち。一方、学年250番そこそこの長男は、すべてを理解したように固唾を飲みながら、だまって画面を観ていた。部屋に斜めにチョークで線がひかれた。




家族が寝静まったころ、食卓の上の、カヴァーのかかった文庫本を広げてみると、それは筒井の原作だった。自分は、伝統を継承することに、少しでも貢献できたのだろうか。


…たぶん。

*1:ディックとヴォネガットはまだ読むな、といってたりして