やれやれ

  1. 電車ミスって、会社に泊まり。ついでだから、今週中にやる予定だったクラスを作り上げる。
    1. しかし、たった2時間で眠くなり、風邪引きそうなんで、タクシー使うことにした。
  2. 一昨日、家に帰ると、手紙があった。以下推敲しない。
    1. 一昨年の暮れに、脳出血で倒れた、中学時代からの同年齢の友人がいるのだけど、彼から。びっくりしたのは、宛名が手書きだったこと(前は奥さんの代筆だった)。
    2. 最初に見舞いにいったときは、脳出血のせいで、半身不随となり、歩くこともままならず、失語症で、言葉もしゃべれなかった。ショックだった。
    3. それから、友人連中と交代で、時期をおいて見舞いにいくと、だんだん、治ってきていた。だけど、それも程度があるわけで、もとがゼロに近いところで、何倍にも回復してもたかが知れている。自分は、そう思った。
      1. 見舞いに、いってもなにするわけじゃない。ただしゃべるだけだったけど。でも、言葉に接するのがよいとのことだった。言いたいことは、頭にあるが、それが口から出てこないのだった。自分ではしゃべっているつもりなのだが、「あーあー」といってるだけ。それが自分の耳にも入って、がっくりくるようだった。それでも、しゃべり、話を聞き、その解釈をこっちが言葉にし、その確認をして、みたいな。
        1. もちろん話すことなんて、内容はなくて、もっぱら自分の話ばかりしてたが(子供が勉強しやしねぇとか、嫁が怖くてよーとか)。
      2. もちろん、手も足も半身が動かないので、歩けない。
        1. 不思議と携帯でメールはうてた(片手だが)。
      3. まあ、中学から、ずっと会ってたんで、共通意識は仲間通し高かったんで、そういう意味では、会話は他人よか、スムースだったとは言えるか。
      4. 最初のリハビリを終え、だいぶ回復はしてきているものの、言葉はやはり難しく、歩くのがやっとというあたりで、家に戻り、地元の施設へ通いでリハビリする、ということになったのが、昨年の初夏くらいのころだったか。そこから、連絡をとってなかった。
    4. さて、手紙をあけて読むと、そこにも、下手な高校生みたいな字で(やつより下手な字は、自分の子供にきた年賀状とかでいやってほどみてるけど)、びっしりと書いてあった。漢字も問題ない。読む手がマジ震えました。
      1. 思えば、昨年の正月に、年賀状がこねぇな、と思ってたが、そのころに初めての子供が生まれるとのことは聞いてたので、それどこじゃないんだな、と思っていた。
      2. 1月半ばをすぎて、封書がきた。ずいぶん厚いので、おやおや写真を送りつけてきたかな、とか思っていたが、奥さんからの、やつが倒れて、という話が3枚の便箋に書かれていた(奥さんも、年末に出産で入院してて、退院してから書いたのだ)。
      3. その手紙には、陽気だったそいつが、完全に絶望していて、自暴自棄になってるようなことが示唆されていた。なんでいっそ死んでしまわなかったか、のようなことを言っているようだった。
      4. そして、見舞いにいった自分の気持ちも、これで人生が終わりなのか、というものだった。他の友人にきいても、同じ意見だった。
    5. 一昨日きた下手な字の手紙には、なんと、3月から復職すると書いてあった。夜中なのに、読みながら「おおおー」と大声をあげてしまった。リハビリが終わった、とのことだった。
      1. 1年前は、本気で絶望してた。自分らも絶望していた。それが、この手紙で、仲間の励ましに心から感謝する、と書いてあった。まだ楽じゃないが、おれはまだやれそうだ、というようなことが書いてあった。
      2. 人間、マジすごいな。
      3. あと、やつの家族は、奥さん(と1歳の娘)だけだが、やつの家族すごいな。
      4. でも、ひょっとしたらうちの怖い嫁もすごいのかもしれんな。もう5年以上毎朝弁当作ってるしな。いざとなると、すごいんだよな。
    6. 早く、またいっしょに麻雀したいな。