土曜

  1. 国立ノートランクスで、片山広明そーかなあバンド。
    1. 19時過ぎには入り、お客一人状態で、リハを眺めるという至福。片山は、3日前に退院ということで、大丈夫なんかいな(本人はカテキン緑茶と烏龍茶しか飲んでなかった)、というか曲の確認とか「どんなだっけ」みたいなレベルでうはは。片山-加藤のラインで、曲の組み立ては行っている模様。
    2. 1セットののっけから、ジャズとロックが混濁したような、演奏が続き、マジで痺れる。3曲しかやらないが、物足りないということはない。バンドは全員白髪交じり(または頭髪不足気味な)のおっさんのみだが、客層は若い。しかし、このおっさんたちは、古ぼけた演奏をするもんではまったくないわけで。
      1. 録音の「So-kana」を注意深く聴くと、望月のベースの饒舌さが、もうそれだけ取り出してずっと聴いていたいような気持ちになるが、この日も変わらない。底辺を支えるというより、場を包み込む。
      2. で、古澤-加藤の自由さ加減。加藤の音色の意外性や、柔らかい表情から、サイケデリック、ドローン、ブルースまでに及ぶ言及の広さ、当意即妙から、挑戦的な場面まで。
      3. そこに病み上がりとは思えない、重量級の片山のブロウ。
    3. 2セットは、歌う面が強調されるも、予定調和的にならない加藤と古澤。「皇帝」ではやりすぎなきらいもあるくらいだが、ジャズでこういう心の動かされ方をするとは思わなかったデス。
    4. 帰りに、録音のほうをiPodで聴きながら。テーマ部で前にちょっと感じていた型のようなものは自分の意識から払底されて、叙情的な部分もあるHenry Cowという印象がより強まる。
    5. どうせ、言及する能力は自分にないので、よかった、ということだけで、おしまい。