ソニック・ユースが初来日のときの新宿ロフトに当日チケット目当てにいった。「Daydream Nation」がリリースされたあと。冬だった。
すでに、満員に近い入場で、店側は当日客はいれたくなかったんだと思う。何十人かといっしょに寒空の下自分たちはそれでも待っていた。スタッフが、キムがサウンドチェックに満足しておらず、かなりイライラしてる、と話してる。でも(珍しく)辛抱強くトライしていることが、日本のオーディエンスに対する気持ちがわかる、とも。招聘元のスーパーナチュラルオーガニゼーションのスタッフが目の前で、店側スタッフと交渉してくれて入ることができた。
たしかに入り口近くでも肌が触れ合うような状態で、これで前へいくとヤバいな、と思いちょっとステージから距離をとることにした。

オープニングアクト(名前が記憶にない。女性の弾き語りのような感じがしてる)が終わり、サーストン・ムーアが「Who is the first diver?」と連呼するなか、さっき交渉してくれてたスタッフ(巨漢)がステージ奥からダッシュしてきて、最初のダイヴを決めたと同時にスタート。自分の記憶の中では「Daydream Nation」の「'Cross The Breeze」で始まるが、間違いかもしれない。

なにがなんだかわからない興奮状態で、ロフトを出て新宿へ向かいながら友人たちと「次はレイプマンで」とベラベラ会話したこと。そのすぐあとに彼らは解散して日本へこなかったこと。R.E.M.の「Green Tour」の有明へはいったこと。

この直後に結婚して、自分の80年代は実感もなく適当に終わり、レコ屋(のパソコン売場)に勤めるまで音楽からは遠ざかる。自分には2nd Summer Of Loveはこなかった、それは憶えている。

しばらくしてギャラクシー500が来日する直前に解散して日本へこなかったこと。LUNAの1stに失望して、渋谷クアトロのライブにいかなかったこと…

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追記:正直、ソニックスとR.E.M.じゃどっちが先だったか、思い出せない。