アテネ女子バスケットボール決勝。というか…

ローレン・ジャクソンが見事に抑えられてオーストラリアには惜しかったが、両チームともディフェンスやオフェンスの組み立てがロジカルで、思いつきの個人の能力にたよったものではないように思える。
その上で個人の運動能力やとっさの判断力(USAのトンプソンとジョンソン、AUSのハロワーなんかいい例)がある感じ。日本になにが足りないか、明らかになりすぎる試合ではなかったか。そのロジカルな面は、練習の上でHCが作り上げるものであり、それを明確にすること、植えつけることこそが重要だったはず。それができていたのか。それがなければ、平面バスケなんて単なる理想か詭弁にしかすぎないだろう。バスケはもっとロジカルなゲームだ。ちゃんとやらなきゃ、選手の能力差なんか(あったとしても)消し飛ぶよ。実際、はるかにレベルの高い平面バスケットをUSAはやってるじゃないか。
結局はスタメン5人にしかそれが及ばなかった(うち3人は引退する選手だ)のは明らかではないのか(誰かインタビューで「スタメン以外の自分たちだとだとごちゃごちゃなバスケになっちゃう」云々とかいってなかったか)。それと、少なくともコートの上でロジックを実践するのはPGの役目であり、内海はなぜもう一人のPGをちゃんと用意しなかったのか。薮内のインタビューで「自分は2番ということで試合のコントロールを考えず得点を狙う」というのがアテネであったと思ったが、そうは見えなかった。楠田じゃないもうひとりのPGはコントロールしてたのか。というか、どうコントロールしたいのかわかってたのか。大神の得点力は納得だけどね。

まあ、選手は楽しんだようだし(ブラジル戦で楽しめたかはしらん)、浜口・楠田・大山はほんとうにお疲れ様。若手はいい経験になってよかった(かも)。でも、監督とJABBAはきちんと考え直してほすい、と思いますた。

おわり。