1. 月刊バスケットボール 830円
  2. 図書券 500円

支払い金額 330円
昨日買った。インターハイや全中の細かい記事が載る、というだけのメリットしかすでにない雑誌になっているが、このときの号だけは(御用雑誌と言われようとも)存在が欠かせない。
巻末の萩原美樹子のコラムは、柏市民体育館(JOMOのホーム)で行われた田臥が参加した公開クリニックの様子。田臥が入場してきたときについての記述がよかった。

印象的だったのは、田臥選手がコートに入場してきた瞬間の参加者たちの表情だ。
(中略)
アルバイトで参加してくれた補助の男子たちの表情が、またよかった。みんな例外なく口を半開きにして半笑いしながら、目をまん丸に見開いて瞬きひとつしない。
(中略)
 子どもたちにあんな酔いしれた表情をさせる日本のバスケット選手がもっと産出されなければならない、日本のバスケットの競技人口を支える小中学生たちに、夢を持ってもらう環境を作るのが私たちの使命なんだろうな

現在の状況がどうであれ田臥は変えがたい価値を持つプレイヤー、なんデス。

2ヶ月休載してたジェリコのインタビュー。今回はディフェンス。ヨーロッパの多くの国では低年齢層ではゾーンが禁止されている、とのこと。マンツーが基本であり、ゾーンの即効性(ゲームでの結果)にとらわれて、選手一人ひとりがディフェンスの決まり事約束事を理解しないのがよくない、から。いたたた。
代表については2つのところで言及。
マンツー時には、エンドラインを守るか、いかせるかの2つのやり方がある、とした上で、

私のやり方はエンドラインを締める方法でやっています。そのほうが選手たちにとってオフェンスに付いていくのが楽だからです。なぜなら、ライン自体が仕事の一部を果たしてくれるからです。
(中略)

(去年のキリンカップイングランド選手は)バスケの知識が高い選手たちでした。彼らがエンドライン側を抜けようとした時、われわれはエンドラインを締めていかせないようにしました。そこで2つの面白いことが起こりました。イングランドが逆に行こうとした瞬間トラベリングになってしまいました。同じく逆側に入って真ん中から行こうとした時、練習が不十分なためうまくいきませんでした。ディフェンスがうまく機能したわけです。

ドリブルは上手な選手でも、左右で不得意がある。たいがいは右利きだから、右から入ることが多くなる。それが急に左に変えたり、左から入ってディレクションを変えたりしたときに欠点が出る、というわけですね。

スクリーンとスイッチについて。

日本代表ではほとんどの場合、スイッチすることを許していません。なぜならトップチームと戦う時、スイッチは通用しません。またミスが起きた時の責任感が希薄になるからです。
(中略)

わたしが代表で使っている約束事は、スクリーンの前を抜けていくことです。(中略)特にわれわれのガード陣は、この部分の役目をよく果たしてくれています。(中略)
 なおスイッチは、相手のスクリーンがよくてどうしても抜けられない、最悪の場合にしか使いません。

なるほど。確かにあちこちで男子代表がスイッチを使わないことの指摘がでてたと思うけど、禁じられていたのね。