Teddy Charles New Direction Quartet「Jazz In The Garden At The Museum Of Modern Art」60年 Warwickを聴く。タイトルどおり、ニューヨークの近代美術館の中庭でのライヴ録音。音質はこもり気味であまりいいとはいえないが、かえってドラムに生々しさが出てる。というか仕掛けが優先する面白いドラムだなぁ。自作曲では、ちょっとアフリカ的でもある。なお、メンバーそれぞれの曲(ファーマー以外)とガーシュイン「Embraceable You」。
チャールズ(vib)以外は、マル(p)、アディソン・ファーマー(b)とエド・ショーネシー(ds)。そこに、ブッカー・リトル(tp)とブッカー・アーヴィン(ts)というメンバーですが、クール的というより、もっと大枠な楽曲志向なジャズ、ですね。ソロ(やや大味だけど、悪いわけがない)やテーマでのブルースやアフリカ的な情感が、テンポチェンジなど凝ったアレンジの楽曲の上で繰り広げられる。
映画音楽的とかいうこともできるけど、あくまでソロやリズムが引っ張っていく状況になるところが、正しく古典的なジャズだ。それでいながら、テーマ演奏部分のアレンジやドラマーの感覚にも反応させられてしまいますよ。良録音。
Metronome Presents Jazz In The Garden At The Museum Of Modern Art