The Gourdsにからんだ雑感

朝から、The Gourdsばかり聴いている。まあ、この人たちはなんて器楽的なんでしょうか。声まで含めて。その点からみると、新作はそこを抑制している感じで、ある意味(自分的な)The Gourdsらしさは薄れているかもしれない。テクニックとは違いますよ。1秒に何音とかとは関係ない。
そういう意味で、新作「Noble Creatures」は、彼らの「In Through The Outdoor」かな、とか思ってしまう。まあ、もっと軽いノリですけど(というか、なんでもLed ZeppelinKing Crimsonと比べるのはやめれ>自分)。
音楽が主体で、情感はそれに付随するような、あるいはその一部であるような。SSW的な音楽とは対極的な位置にあるバンドだと思います。この領域の音楽ではグルーヴの正体に近い位置にいるというか。
というか、たとえば、超情感のひとTownes Van Zandtは、一方で、めっぽう器楽的なギタリストでもあって、Allman BrothersやLittle FeatやThe BandやThe Byrdsでもなんでもいいけど、この領域の音楽の伝統でもあるんだな。ブルーグラスやアパラチアンフォークだってそうだ。
昔、King CrimsonとHenry Cowを神と思っていたとき、John Lee Hookerの映像をみてぶっとんだことあったな、とか思い出しました。