Over The Rhine「The Trumpet Child」

Brad Jonesプロデュースの80年代からの生き残りフォークロックバンドの今年作。現在では、ヴォーカリストのKarin BerquistとマルチインストゥルメントなLinford Detweilerの2名になってます。
ぱっと聴きの派手さや、掴みが少ないが、オールドスクールな管を多用したジャジーさ加減と、現代的なカントリー/フォークさ加減を中心に据えながら、柔らかなメロディで落ち着いた洗練さを聴かせる。スタジオで練り上げているはずだが、自然なライヴ感覚があり、素直に感動が湧き上がる。Jonesはベース他でも全曲で貢献している。佳作。

Trumpet Child

Trumpet Child

一応、参加ミュージシャンについて言及。ドラムのMickey Grimmは90年代ナッシュヴィルポップシーンの録音ではよく見かけた名前。ラップスティールのTony PaolettaやリードのJim Hokeもナッシュヴィルのセッションマン。
長年コンスタントに活動しているオハイオのバンド。永遠の傍流という立ち位置にあるかのようだけど、その控えめな態度に免じて1枚買ってみるかと思ったら、この録音。ガツンとは絶対こないけど、じわじわと。
他の日記でTom Waits的という指摘を読む。ああ、そりゃそうだ。Berquistのヴォーカリストとしての完璧さとかも。そうそう。