友人宅から先日戻ってきたThe Balancing Act「New Campfire Songs EP/Three Squeres And A Roof」聴いてる。86/87年のデビューEPと1stアルバムのカップリングCDで、EPは、I.R.S. Recordsのフォーク部門Primitive Manからのリリース*1

フォーク・ロックではなく、コンテンポラリー・フォークソングで、確かピーター・ケイスとか注目されたころにリリースされてたはず。ああ、そうだ、「New Campfire Songs EP」はケイスのプロデュースだった。アコギにエレキにベースとドラム/打楽器というよくある編成で、でもパーカッションがチャカポコ煩いんだ。4人とも歌えて、曲も書くが、ちょっとひねくれたフォークソング。まず初期のビーフハートのカヴァー*2にやられた。トラックはほぼ踏襲してて、そこに爽やか(というか裏声で)なリードとちょっと男っぽいハーモニー。
2ndの「Curtains」(88年I.R.S.)は、アンディ・ギルのプロデュースで、もっとゴリっとロック風だが、ハーモニーだけじゃなくて、アンサンブルやインストもドラマチックで面白い。そして、ファンカデリック「Magot Brain」からのカヴァー「Can You Get To That」にもやられた。ほとんどトラックいっしょなんだけど、あのアクが強いのが、こう爽やかになるなんてな。しかも清涼化してるというより、さらにひねくれてる。絶対。
このあと、ヴィクトリア・ウィリアムスといっしょに活動してたりしたようだけど、次第に音沙汰がなくなり、ギターのジェフ・デイヴィス以外はミュージシャンをやめてるよう。デイヴィスは、ナイアガラというバンドを地味に続けていて、90年代の末に2枚のアルバムを自分のレーベルBlissから出してる。Blissにメールしたら、本人からメールが返ってきて、アマゾンにあるよ、と教えてくれた。けど、1stはぎりぎり入手できたが、2ndは入手できなかった。もうサイトはないし、行方もわからない。

We're Not Lost - The Balancing Act
The Balancing Actのファンサイト。サイト名の「We're Not Lost」は1st収録曲から。歌詞もあるのがうれしい。歌いたくなるんだ、けっこう。BBSはまだ生きていて、元メンバーとかもポストしてる。

*1:ところが、うちのONKYOのプレイヤーにかけると、目立った傷はないのに、ノイズが酷くて聴けたもんではないので、ポータブル・プレイヤーで。他にも何枚かこういうのがある。15年以上ものあたりからぼちぼちでてる

*2:「Zig Zag Wonderer」