新宿をうろうろしてたとき「Frank Black Francis」を聴いてた。
Disk1は、ピクシーズがデビュー以前のソロのアコースティック・ギターによるデモ録音。音は思ったほど悪くはない。歌とメロディが強調されることで、バンドサウンドではスパイス的な感じだったチカーノっぽさが、全体に漂ってる。Black Francisが、「Doolittle」後ぐらいにソロで弾き語りでツアーをしたことがあったと思う。そんときは意外な気がしたが、こういう感じね。これはすばらしいし、オーディエンスもきっと声をあわせて歌ったことでしょう。

Disk2は、Two Pale Boys(Andy Diagram/Keith Moline)との3人での2003年のロンドンでのセッションで、ピクシーズの曲を再演してる。ラフなデモかなと思ったが、ちゃんとミックスされてる。ピクシーズのエッジのきいたギターサウンドとは対象的な、浮遊感漂う音楽。ギターやドラムやシャウトで曲をドライヴされているかわりに、トランペットやヴァイオリンやエレクトロニクス・ノイズやグロッケンっぽい音とかで歌を装飾してるイメージ、とか。ちょっとダブっぽい感じもある(アスワド「New Chapter In Dub」とか)。

正直よっぽどのファンじゃないと、聴いても「はぁ」って感じだと思うけど、自分は満足したよ。うん。よっぽどのファン(でもないか。ブートは手をださないくらい)。

メモ:Disk2の「Levitate Me」なんて一瞬クルト・ワイル?とか思ってしまった。シャウトはしてないけど、高揚する。トランペットって強力だな。