シカゴの元Pinetop Sevenのギタリスト/マルチプレイヤーのチャールズ・キムのSinister Luck Ensemble。02年にPerishableからリリースされた「Anniversary」がいまのとこ唯一の録音。ひさしぶりに聴いてる。
Anniversary
録音時の編成は、シカゴの前衛ジャズシーンのミュージシャンからなる、ギター/ペダルスティール/メロディカヴィブラフォン/グロッケン、アコーディオンアップライトベース、チェロにドラム(Wilcoのグレン・コッケ)。これにロブ・マズレクのコルネットやケン・ヴァンダーマークのクラリネット、アンドリュー・バードのヴァイオリンがはいる。
Pinetop Sevenというとカントリー、ケルト、ラテン、ジャズといったルーツ的なフレイヴァーをちりばめた室内楽というかドラマチックなフェイク映画音楽というか、そういうサウンドとダレン・リチャードの朗々とした歌唱の組み合わせの音楽。よく幽玄とかいうけど、自分にはヴィヴィッドで感情的な音楽だと感じられる。
で、このSinister Luck Ensembleは、ヴォーカルレスで、もっと繊細でメロディの美しいタンゴやワルツを演奏してる。そしてもっと内省的で、絶望的な感覚がある。Boxhead Ensembleほど前衛ではなく、Calexico的な曲想だけど下世話ではない。

現在では、キム以外のメンバーは変化してる。
http://www.sinisterluck.com/