第5位。
Monos「Landscapes」 F.I.T.

ダレン・テイト、コリン・ポッターに、ポール・ブラッドリーが加わったMonos。テイトのフィールドレコーディングによる自然音からの残響要素を抽出してポッターがスタジオでドローン化、再構成する手法は変わらないが、従来よりシンセ系の音とギターの音が増えてる気はする。
なんと耳に穏やかなドローンか。音に押しつぶされる〜という感じじゃまったくなく。いつのまにか、ぼわぼわしたホワイトノイズとも異なる音の塊に囲まれて、ぼけーとしてしまう。囲まれていると、違った音の塊が聴こえてくると、また消えていく。
単純な喩えでいうと、70年代の抹香臭い時期のピンク・フロイドといえばそう。うっすらとかぶさってくるギターとエレクトロニクスの響き。それも、静かにうねるドローンに飲み込まれたり、またうっすらと出てきたり。

ただ響きだけ。ビートもなく。ただ響きだけ。メロディもなく。

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コリンポッターのレーベルICRのサイト
http://www.icrdistribution.com/