Anthony Braxton「Six Monk's Compositions」87年Black Saint。風呂にも入って、ゆるーい気持ちで聴く。面子は、ブラクストン(as)、マル・ウォルドロン(p)、ビュエル・ニードリンガー(b)、ビル・オズボーン(ds)。
で、すごくゆるーい。ブラクストンは、モンクのテーマを歌いこむことに熱心なあまり、フリーのもつ軽やかさ(そういうのは絶対あるし、そういう録音は別に珍しくない。レイシー、ヘンリー・スレッジル、オーネット、FMPやICP関係…)が前面に出て、気持ちがいいくらい。
で、3曲目から急にやる気が出たのか、マルが置いていく杭をウネウネ縫うように、ブラクストンが高速に細かい音符をつなぎまくる。バップ的とか思ってしまいそうな勢い。そして、4曲目の「Four In One」なんてそれにばっちり嵌る。ユージン・チャドボーンがギターでやってるようなことと同じようなものです。というか、バップ・フェイクとして「速さ」のデフォルメということなんでしょう。
楽しい。
Six Monk's Compositions-19