The Resentments「On My Way To See You」06年

聴きましたやっと。オースチンのルーツロック領域のスーパーグループThe Resentmentsの今年作「On My Way To See You」Freedom 06年。Goateeからの国内盤です。恥ずかしながらお初。
しかし、自分の聴いていた範囲にすら、絡んでくるようなひとたちでして。
70年代にKris KristoffersonのとこのギタリストだったStephen Bruton(g,mandlin)*1、The GourdsにいたJohn Dee Graham(g,lap steel)、Beaver Nelsonの録音にいたJud Newcomb(g,b,mandlin)、80年代末から90年代にPoi Dog Pondering/The Ugly AmericansのBruce Hughes(b)*2、そしてJohn Chipman(ds)がこの録音の面子。というかBob Schneiderの録音の常連さんが多いですな*3
さて。
まず声にやられる。1曲目や4曲目のヴォーカルがでてくるところで、くーって感じ。John Hiattみたいなとか。複数の弦(ラップスティールにアコギ、マンドリンとベースも)とタイトなドラムが絡み合った、2,4,8,10,12曲目のLittle Featみたいなアーシーなグルーヴがたまらんなぁ。8曲目なんてフェイドアウトしないでーって感じ。
とりあえず5回ほど聴いた感想としては、3曲目や6曲目など意外と洗練されている曲(Ryan Adamsみたいに)もあり、The Gourdsみたいなごりごりアーシー一辺倒というわけではない。が、そんときはグルーヴィーに、そしてコンテンポラリーなメランコリーを含んだ都市的なうたではせつなく。で、その2つが分離してないんだよね。バンド的というか。
ところで、9曲目みたいなどっしりとしたバラードが自分的にはハイライトだったりしますな。
スタジオで作られる音楽ではないし、ミュージシャンの頭で作られる音楽ではない。ミュージシャンつうのは、楽器使って演奏して、ときどき録音して、それが生活ってもんだ、というかのような。腕力がある。けっこう録音が良いのも好感。アコ楽器主体だと音質が気になることが多いし。
On My Way to See You

*1:Gene Clark「No Other」、Peter Caseの2枚目、T-Bone Burnettの録音にもいたんだなぁ

*2:この2バンドもいつか触れないとなぁ。過去ログ格納箱をひっくりかえさないと

*3:SchneiderもUgly Americans出身