Gurf Morlix東京公演にいってきた

Gurf Morlixの東京公演を観に、新中野弁天へいってきました。

15分前くらいに会場前に到着して待ってると、当人が出てくる。「またくるよー」てなこといいながら。夕飯かな。よれたズボンにシャツにバックパック。細いなぁ。毎度のラムをストレートで早急にチャージを済ませて、飯を食べてたら、20時の開演15分前に本人戻る。
例によって、記憶だけをたよりに(最近まったくあてになりません)。
オープニングアクトは、京都からきた米国帰りのフォーキーなMARIさんの弾き語り。自作で始まり、涙出そうなカヴァーを連発で4曲(だっけ)。声の調子がいまひとつだったかもしれないが、それでもよかった。最後にMorlixは2セットやる、という発言に自分どよめく。
さて、当人(ちなみに自分は、彼の録音を聴いたことがないので、曲は知らないのです)。
最初の3曲は、小型のアコギでの弾き語り。のっけからまいる。Johnny Dowdのような声で、ややゴシックめいた表情(無表情ともいう)で、押し込んでくるような。そのあとのブギーで、あっという。4曲目から、ベースが参加して(この曲だけさきほどのMARIさんがコーラス参加)、また数曲。
このあとサポートバンド登場(Prince Trustだっけ。g/key/b/ds)。バンドサウンドはソリッド。で、Morlixはグレッチに持ち替えるが、このひとのギターがよい。なんかブルースマンのような妙なフレージング連発だが、力がある。低音弦でのシングルトーンとか。数曲やったあと、出だしからなんか「待ってました」と会場全体が沸くドライヴする曲(録音を聞いたことがないとこういうとき寂しい)のあと、広島の平和祈念館で見たことをMCでからめつつ、力強いフォーク調。感動する。
ここで15分インターヴァル。21時半くらいだったか。
で、2ndセット。最初の曲はまたアコギだが、2曲目からバンド。いびつなブルース(すげぇかっこいい)で、おっと思ったあと、ビール瓶でのスライド、さらに怒涛のパワーポップ(ええ、あれはパワーポップです)連発。えええー、こういうひとだったんか、と思いながら、自分の盛り上がりは最高潮、というかうっすら涙が出てるよ自分。Tom WaitsやFav4もやってた。
そして最後は、T-Bone Burnettみたいな空気感のトリッキーなサイケデリックなブルース(だろう)。凄くよい(おうよ、昭和39年生まれよ)。でもこれを最後にもってくるあたりに痺れる。
アンコールの定型なブルースもよかった。このおっさんのギターをもうちょっと聴きたかったし。
ふう。至福です。齢40すぎて、ライヴの最中に泣くとは思わなかったな。基本的に、Morlixの参加録音は当然たくさん持ってるわけですが、彼自身の録音は聴いたことはない。なのにだ。あともう1回観れるなんて。
Johnny DowdプラスJules Shearってのが自分の印象デス。また適当なことをいう。

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タコライス850円(だっけ)とバド2本で1000円、それとCD2枚で4000円(1枚目と2枚目かな)。当然サイン入りデス。欲しければ、明日鎌倉か、明後日横浜へいけばいいのに。

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追記。
買ってきた1枚目のCDのジャケット読んでて、Johnny Dowdを聴いてるって書いてあってさもありなん。Lonesome BobにWeenもかぁ。Thanks ToにTimbuk3のBarbara Kの名前があってびっくり。「Wild Things」いいなぁ。2枚目ではJohn Siegerと共作もしてるんだな。