John Scofieldにセンスは求めない

台風の行方を確かめてから、出社。まあ、いい会社だこと。
オフィスに着いて、窓をあけっぴろげ、売り上げの行く末を考えて、まあぼちぼち。想定目標を確認して、実現は可能、という結論を出す。
昨日から今日にかけては、John Scofieldの新作を聴いてた。レコ屋の店頭では、「カントリー的な」みたいな形容もあったが、まあそこまでいかない。ちょっとPat Metheny的なとこもあったあたりか。
いつものゴリっとしたピッキングからの、やや70年代はじめのR&Bめいたロック的な粗さがあるが、しかしどこか落ち着いてはいる。年齢を考えればしょうがないところか。たとえば、60年代末から70年代頭のコリエルやマクラフリンと比べてもしょうがない、という意味で。
ジャム的ではなく、ホーンが多くフィーチャーされているが、響きはギルオケというか、この馴れ馴れしさは、ジャコオケという印象。よく練られていて、バーバンク的な手触りもある。しかし、最後のベタな「サティスファクション」はちょっと引いたが。こんなこと言っていいのか(悪い)、よりによってこの曲というセンスはちょっとがっかりしてしまった。つまり無邪気でかつ爺様、という感じで。しかもこんなベタな演奏で。
つまり、謎かけはなし、だってやりたかったんだもーん、くらいの。たとえば、同年代で、Gurf MorlixやMitch Easterがカヴァーをやるとか考えてみれば、と。
Steve Swallowの歌いすぎなくらいのベースとはいい相性な音楽。ただ幾分、記憶をなぞるような雰囲気があり、20歳代の熱さを求めるリスナーには、物足りないだろうとは思ってしまう。でも、熱くなったらみなファンクという今風のギター音楽とは、比べようもなく、広々とした音楽。最後さえなければなー。
This Meets That