V.A.「Rig Rock Juke Box」92年/「Rig Rock Truck Stop」93年

The Thievesは、アルバムをリリース後に解散し、しばらくしてから、Gwil Owenはソロ活動を開始する。
91年から93年にかけて、トラッカー向け(なの?)なNYのレーベル、Diesel Onlyから、7インチやカセットをリリースする(持ってないデス)。
その一部は、当時のDiesel Onlyのシングルコンピ集で聴ける(聴いたのはリアルタイムじゃないよ。というか当時にThieves後の活動があったなんて知らなかった)。

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92年の「Rig Rock Juke Box」は、配給はBMG系のNYのFirst Warning(メジャーの配給網を使ったインディーの配給じゃないかと)で、Owen以外も、The Blue ChieftainsやThe Zephyrsとかが含まれていて、素性はよく知らないが、Courtney Lee Adamsとか好きでした。全16曲10バンド、全体的に勢いがあるごった煮な初期Altカントリーサウンドで、どのバンドも捨てがたい*1
Owenは、91年の最初のカセット(DO-8414)から「Messed Up Thing」が収録されている。Owen(vo,g)/Jeff Finlin(ds)/Moose Harrell(g)/Bobby Taylor(harmonica)/Jason Williams(b)で、プロデュースは、ナッシュヴィルのスタジオエンジニアなJeff Coppage/Owen/Finlin。これがいかにもOwen的な、ドライヴするアーシーなロックンロール/ロカビリー。

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93年の「Rig Rock Truck Stop」は、ニュージャージーのFruit Of The Tune MUsicからの配給(たぶんインディー)で、Mojo NixonとWorld Famous Blue Jaysの合体プロジェクトが押し(笑)だったみたい。前回でお馴染みに加えて、オースティンのKillbilly(Moonshine Willyみたいなブルーグラス系なサウンド)とか、dB'sのWill Rigbyがいたり(ミックスはGene Holder)する20曲15バンド*2
Owenは、当時7インチでリリースした、「Hot Black Coffee/Too Much Coffee」のAB両面を収録。プロデュースはOwenとCoppageで、2曲ともシンプルなシャッフルするノヴェルティなヒルビリー。A面がOwen(vo,g)/Finlin(ds)/Harrell(g)/Jeff King(g)/Williams(b)/Sammy Poland(pedal-steel)/Jerry McFadden(p)。B面は、Owen/Dave Durocher(ds)/Bob Kommersmith(b)/Tommy Rogers(mando,vln)。
時代の雰囲気というやつか、一番カントリー的なサウンドになってる。この時期は、こういうコンピ参加という感じでしか音源が確認できない。明日もそこらへんを少々。

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なお、2枚ともたぶん米国の通販ならいまでも買えると思います。

*1:前にBloodshotのコンピを紹介したときに、World Famous Blues Jaysなんて知らねぇなんて書いたけど、ここらへんが本拠だったみたい。録音は今は亡きCoyoteのスタジオだったりする

*2:Blue Chieftainsの[8]は名曲