捨て曲
- よく、捨て曲っていいますね。最近読んだ記事でも、最近の(メジャー)リリースではアルバム一枚で1曲か2曲しかいい曲はなくて、あとは捨て曲ばかり、とか。アルバムをほめるときにも、捨て曲一切なし!、とかいいますものね。
- しかし、不思議なもので、90年代以降、捨て曲というものにぶつかった記憶がないのです。70年代や80年代は、そりゃもう、どんなメジャーアーティストでも(いや、メジャーであるがゆえに?)「あーこれは…」というのが数曲入ってたりしましたが。
- だいたい、捨て曲というか埋め草のようなトラックを、ミュージシャン側で意図しているものですかね。70年代は(契約でのリリースまでの期間に曲が作れなくて、といった文脈で)よくあったようなことを、ミュージシャンのインタビューで読んだことがあります。または、捨て曲とは、リスナー側の評価の結果なんでしょうかね。
- 90年代後半からは、SSWの隆盛というトレンドが強く出ていると思っているのですが、その大部分はインディーで、アルバムのプロダクションについて、非常に強く自身が影響を持つことが、できるようになった/したくなった、ということが、このことに関係していると思います。
- それと、ロウファイを通過してきたことも。ロウファイは、作曲についてなにか変革のきっかけを与えているように思えます。曲の発想と実装の時間差を詰めるような。
- なにいうてん。
- とにかく、なんとなく言いたいのは、捨て曲一切なし、という前に、それ以前に聴いた捨て曲はなんだったかな、と。ほんとに、あなたは、捨て曲を聴いたことがある?と(自分はあるよー)。
追記