Virgil Shaw「Still Falling」03年

カリフォルニアのMr. Bungle派生のちょっとウィアードというかノヴェルティ専AltカントリーといったDieselhed。そのソングライターVirgil ShawのFuture Farmerからのソロ2枚目。
これが、へなへなした声に、プライヴェートで落ち着いた響きだがDieselhedのように凝った、カントリー・サウンドの、素直でいて捻りも存分に織り込んだ名メロディ集。ほんとに素晴らしい。最近はヘヴィにフリージャズのリスナーだが、ひといきつくときに毎回これ。MoMで購入。
Granfaloon Busの録音にも参加していたが、その系統の侘しい感覚と、ピュアなポジティヴさ。最後のMerle Haggardのカヴァーも含め、器用な音楽だが逆に不器用な男の姿がどっしりと描き出されていますよ。鬱陶しくないAmerican Music Club/Mark Eitzelといったら通じますでしょうか。
面子は、基本、Shawのヴォーカル/ギター関係、たぶんサウンドの中核でMarc Capelle(各種key,各種horn)、DieselhedからAtom Ellis(b)、Mr. BungleからWilliam Winant(ds)にMr. Bugle/DieselhedのDanny Heifetz(各種打楽器とか)の小さい基本編成に、Granfaloon BusのJeff Palmer(b)、Mark Eitzel(chorus)、ここらへんの常連Carroll Ashby(trb)、Matt Hall(g)がちらほら。プロデュースは、これもこの界隈でちらほら見かけるSean Coleman。
メンバー的には、いかにもMr. Bungle的なアヴァンも半分足突っ込んでるような人たちですが、力強く、前向きな、捻ったカントリーまがい。個人的名作リストに載りました。
Since Tomorrow | Future Farmer Recordings
* v i r g i l s h a w *
このセッション風景がまたいい感じ→http://www.virgilshaw.com/studio/studio1.htm