2008年の10枚 Nels Andrews「Off Track Betting」

やっべ、もう夕方です。ごち観てる場合じゃない。駆け足でまいります。

NYのアヴァン寄りなジャズシーン(Scott Amendraとか。とはいえ西海岸のジャズとルーツ音楽の折衷な音楽のシーンでもよく名前出てますけど)のベース奏者Todd Sickafooseが、同じようなTony Scherrや、シカゴ(だっけ)のAndrew Birdとともに、Ani DiFrancoのバックをつとめて録音を出したのは数年前の話。
で、Nels Andrewsは、この盤までまったく知らなくて、本作をプロデュースしたSickafooseとの接点がどこにあるかはよくわからない。
わからないけど、この録音が今年手放せなかったのは、そこに理由があるわけじゃない。全部の楽曲のコアは、ほとんど、Andrewsの声と、アコースティックギターのコード、Richard Buckner的なスケールの大きなメロディ。それを、ドローンや環境音のように聴こえもする控えめなサウンドを、包み込むでもなく、下縁に配置してある。さっと聴くと、ダウナーなAndrewsのメロディが、じわじわと力強く希望を訴えているように聴こえるのは、そのプロダクションと無縁ではないはず(かなと自分思います)。

Off Track Betting

Off Track Betting