今日のいちまい

Jenny Scheinmanの00年の最初のリーダー作「Live At Yoshi's」。リリースは、ディスクユニオンの前衛ジャズレーベルAvantで、タイトルどおりオークランドの店でのライブ録音。自身のカルテット名義だが、メンバーは同時のScott Amendra Bandそのもので、Scheinman(vln)/Dave Mac Nab(g)/Todd Sickafoose(b)/Scott Amendra(ds)。プロデュースは本人。
Knitting FactoryやTzadik周辺から頭角を表したものの、フォーキーだったり、ルーツ寄りな手触りのメロディがソロなどに滲む(全曲を作曲している)のがこのひと。
同時期の、シカゴのチェンバー音楽的なグループと比べると、NYらしく、現代音楽的な要素は薄く(むしろクラシック的というか映画音楽的)、演奏はややジャム的だが、最近のジャズらしく複雑な楽曲の展開をみせる。けれど、[1]のPat Metheny的な、アメリカーナといっていい主題など、メロディそれ自体が気持ちよい。
Mac Nabの絡み付くようなシングルノートのラインと、自由なAmendoraのリズムがかっこいい。そして、ジャム系の弦にあるような、のたうち回るようなノイズやサイケデリック、ブルース的弾きまくりではまったくなく、ほんとメロディアスなヴァイオリン。

最後フェイドアウトがちょっとあれなんだよなぁ。

Live at Yoshi's

Live at Yoshi's