Heymaker!雑感

The Gourdsの新作、あんま聴いてなかったなぁと、残業しながら(たぶん徹夜)、オフィスで流していると、これはよいなぁ、と。

いつもと変わらぬ(数年前までは、いつもと変わらぬナイスなおっさんという感じだったけど)、っていうんじゃなくて、例えば前世紀末あたりが一番好きな録音なんだけど、それとはちょっと違う感覚がある*1。あるけど、それが好きな方向にぐいぐい出てきた感じで。

なんというか、Camper Van BeethovenとCrackerといういかにもアメリカの学生って感じのバンドが、自分は大変好きなんですけど、もしジャンル分けすると、同じジャンルだな、とか思うくらい。この感覚は、たぶんだれとも共有できないですけど。

前世紀末のあたりの録音の印象は、もう田舎のぶちゃむくれなおっさんですよ。それがなんか学生みたいな感触になってる。若返ってる。Kevin Russellの近所感覚みたいなもんが、ちょっと広いとこ出たみたいな感じになってる。

変化というか、前作で膝を曲げて、今回のばしたかのような。どんどん広がっている。そんなことを思いながら、3回目をいま聴いてます。[6]なんかも昔の面影があって大好きなんだけど、自分がとっても好きなのは[9]。ここから[10]の田舎グルーヴというのは、ほんと堪えられない。で、スキップし始める[11]だろ。まいるなぁ。このあとからの怒濤の流れの果てに、あの最後ってのも最高。
こんな音楽を聴きながら、発泡酒あおって(仕事中です)、コンソール叩いてるのは本当に、すてきな生活。

Haymaker (Dig)

Haymaker (Dig)

こうね、生活を全肯定するような音楽は大事にしないといけませんよ。皮肉なんて、腹にはたまらんのです*2

*1:サウンド的にエレキギターがちょっと前に出ることが多くなってるのと、インストパートが短くなってきてるというのはあるけど、とりあえずそんなの忘れておけ

*2:あれ、CVBもCrackerも皮肉屋だなぁ、変だなぁ