Murmur 25周年盤のMitch Easterのテクスト

国内盤ってないのかな?
下手な訳であれだけど、記録しておく。

彼らの「Radio Free Europe」EPと「Chronic Town」の録音で、R.E.M.とすばらしい時間をすごした。そして、IRSの最初のLPのためのオーディションのセッションに、私が呼ばれたとき、私はゾクゾクさせられることになった。

バンドはすでに、熱狂的なファンをつかんでいて、素晴らしい局面を迎えていた。で、私の経験のなかで結成間もないバンドではみたこともないような、よりでかい商売が望めそうな状況だった。まわりの状況は変化している最中で、さまざまなオファーーまあ、彼ら流のすばらしく有効なやり方、つまりおおむね無視しつづけている感じではあったけどーが彼らに殺到しているような時期だったのだ。私が彼らからきいた事実は、そんな状況は、変に持ち上げているようなもんで、彼らに関心をもつ人々へのバンドからの初期のシグナルは、彼ら流のやりかたで物事をおしとおす、というものだったように思える。名前をきいたこともない南部の人間を起用してふたたびレコーディングすることを疑問に思わなかったからといって、私はIRSのだれも非難するつもりはない。ともかく、オーディションは、進行したんだ。
IRSは、R.E.M.のセッションは、24トラック録音されることを要求した。私の小さなスタジオはそれより8トラック少なかったんだ。だから、私たちは、シャーロットのリフレクションスタジオに行った。私は、ドン・ディクソンの助けを求めた。なぜなら、私には本物のスタジオでの経験がまったくなかったからね。で、彼はリフレクションで一日中働いていたから、というわけでね。彼と私は、多少ちがったバックグランドをもっていた。彼は、そのときまでにプロの録音の経験がたくさんあったし。しかし、私たちは、ほんとにレコーディングについて息がぴったりだった。で、ほんとかどうかわかりもしない「レコードを作るための正しい方法」のドグマに茶々を入れるのを楽しんだのさ。聴けば、良いってわかるじゃない?でも、そこに至るまでの方法は、たっくさんあるってことを、私たちは、はっきりさせたんだ。私たちは、最新ヒットサウンドには興味なかったし、バンドだってそうだった。このことは、ひとつの有効なスタンスを与えてくれた。「Murmur」は80年代初期のオーディオキッチュからまったく自由に、ってね。

R.E.M.のデビューLPを制作する側になった理由は、私たちが理解している上だと、こんな感じなんだ。私は、経験はなかったんだけど、ひとつかふたつのアイディアに、熱中していた。ドン・ディクソンは、すぐに現場にとびこんで、アレンジャー、エンジニア、そしてプロデューサーとしての、その比類のないスキルを発揮した。私たちは、バンドにバンド側の人間と感じてもらえていたと思うし、バンドがやりたいことをなんとなくは把握していたと思う。R.E.M.は、少なくとも一回は、彼らを間違った方向につれていこうとするような、オーディション用セッションを続けたことがあるんだ。彼らのことをまったく理解してなくて、バンドにとって恐怖ともいえるような、最新型のホットなサウンドでアルバム全部を塗り込むには違いないような、プロデューサーとのね。で、私たちがオーディションをパスして、セッションを開始した後で、ドンと私は、彼らの音楽に対して心から尊敬していることや、彼らの商業性や現代性についての考えを否定する意思がないことが、事実であることを理解してもらうために、時間を使ったんだ。そして、スタジオでのセッションをどうすすめていくかについて、はっきりとさせる必要があった。ほとんどエレクトロニックなサウンドは使わないこと、これはOK。プラス、大げさな感じのハモンドオルガンや、エレピも使わないこと。まあこれは、リフレクションスタジオの機材上のせいもあるんだけど。

まだまだ、つづく
5/15 追記。半分くらいきました。

Murmur (Aniv) (Dlx) (Dig) (Slip)

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