今日きたCD

ニューヨークの現代音楽家のRhys Chathamが、「Guitar Trio」を発表したのは1979年1977年。当時のノーウェーヴ派のコアに近いところで活動し、アカデミックな作曲家としてGlenn Blanceと並んで、重要な音楽とみなされていました。基本的には、ドラムセットとベースの8ビートの単調なリズムの上に、チューニングを変えた複数のエレキギターの音(ドローン的ではなく)をミニマル的に配置した構成の楽曲です。Sonic YouthやBand Of Susansなんか影響モロですね。

で、以後ときどき、新しいギターアンサンブルの作品をリリースしてましたが、今年一昨年は30周年記念ということで、昨年に3枚組で出してきました。タイトルがすごいというか、ひどいというか。もう「帰ってきた宇宙戦艦ヤマト」みたいなことになってます。Table Of Elements関連からのリリースです。

Now, to celebrate the 30th anniversary of "Guitar Trio" on an epic scale, Chatham musters an all-star guitar army for the 3xCD set "GUITAR TRIO IS MY LIFE!"

っていうんですからね。悪のりしすぎです。

今回は、2007年の、ブルックリン(Sonic Youth関連やRobert Longoなど)、シカゴ(Tortoise/Town and Country関連とか)、バッファロー(Tony Conradとか)、トロント(GYBE!とか。あ、Bill Brovoldだ。あと弦楽入りのこの曲は初めて聴いた。その分ドローン要素が空間を埋めていて、かなり格好良い)、モントリオールクリーヴランドミルウォーキーとかで、現地のミュージシャンなど含めての巡業で、全部同じ「Guitar Trio」を20分とか30分とかやってるわけですね。

で、ちょっとだけ、とほほな気持ちもありますが、なんか楽しいのはまあ、演奏しているのも老人の手前(本当の老人も数人入ってる)、聴いているのも老人の手前、ということだからですかね。

Guitar Trio Is My Life

Guitar Trio Is My Life