Tim Buckley「Live At The Folklore Center, NYC ~ March 6, 1967」が素晴らしい件
今日リリースされた、Tim Buckleyの67年の発掘ライブ録音のCDがきました。
これが素晴らしい。
本人のアコギ弾き語りなのだけど、声が若い(当時20歳)。中音から高音〜ファルセットで、ひたすらフォーキーに綴られていく。後年のようなジャジーな部分やソウルフルな面や、内側に向かって爆発する感情は、ほとんどないが、まだ強い伝統の影響が見え隠れしつつ、そこからはみ出していく楽曲とギターに、どんどん圧倒されていく。そこにあのもやもやした感覚になるメロディ(「Troubador」とか)が、荒く激しいギターとともに投入。もし当時、これを生で見ていたら、自分は「新しい!」と感じただろう*1。
ファンには馴染みの同じ曲が、いままでに出た録音のどれとも違う雰囲気(16曲中初出も6曲もあります)。
言葉にならない素晴らしさ(単に言葉が下手なだけ、ではある)。
Live at the Folklore Center NYC March 6 1967 (Dig)
- アーティスト: Tim Buckley
- 出版社/メーカー: Tompkins Square
- 発売日: 2009/08/25
- メディア: CD
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*1:インサートに記載されたこのときのFolklore Center Folk Festivalの出演メンバーは、Spider John Koerner、Art Rosenbaum、Ramblin' Jack Elliott