Soprano Sax
で、こないだ来たSteve Lacy「Soprano Sax」57年Pretigeを、ポータブルプレイヤーでやっと聴いてます。ウィントン・ケリー(p)/ビュエル・ニードリンガー(b)/デニス・チャールズ(ds)。レイシーの最初のリーダー作らしいですが、この時期はセシル・テイラーのカルテットに参加していたので、その関係でニードリンガーとチャールズがいるのですね。
で、この頃はまったくフリーじゃないんですが、選曲がまた凝ってて。エリントンナンバーを2曲(「Day Dream」「Rockin' In Rhythm」)、モンク1曲(「Work」。ライナーによるとモンク自身が録音してから最初の録音だっていうんだけどほんとか)、コール・ポーター1曲、それとカリプソ(知らなかったがケリーは生まれはジャマイカだったのですな。4歳くらいにブルックリンへ移住したんだと)ですね。57年なんですけどね、録音。本人はこのとき23歳。ジャケも10歳はさば読んでる感じですな。
レイシーのフレージングはロリンズ的で、また同じように長く歌い、フレーズをちょんぎり、それがあのソプラノの軽やかな音色で、楽しい。気に入りました、デス。ウィントン・ケリーの、ミディアムテンポで、ブルーで、こう、指でなぞるようなソロ、もいい、デス。