Marah「Let's Cut The Crap And Hook Up Later On Tonight」97年
97年つながりで、フィラデルフィアのルーツロックバンドMarahの1枚目「Let's Cut The Crap And Hook Up Later On Tonight」Black Dogを聴く。
ガラガラ声のDavid Bielanko(g,banjo,dulcimer)、Serge Bielanko(g,bnjo,harmonica,steel drum)、Danny Metz(b)、Ronnie Vance(ds)に、Paul Smith(org,p)などゲスト多数。DavidとはThe Shimmersの相方のEden Danielsもコーラスで参加。
だいたいの曲でドラムはドッタドッタでバンジョーが常に鳴り続けているようなアーシーさだが、楽曲が凝っていて、ホーンがフィーチャーされたり、ニューオーリンズ的だったり、ロックンロール〜ゴスペルだったり、英米トラッドめいたり、ちょっと都市フォークめいたり(轟音じゃないDinosour Jr.とか)など、賑やか。録音もしかけが多い(エクスペリメンタルな意味とは違う)。
でも商業的な方向より、ガレージでのルーツロックとオールドスクールなポップロックの混合って按配で、最初聴いたときにはスケールでかいなぁと感激した。サイケに向かわないのが、オリジナルなスタンスを感じられる(でも10曲目は末期Camper Van Beethovenな感じ)。かなり好きな録音。
ラスト前のバグパイプまででてきた9分の大作も感動的。ラストの隠しトラックのユーモラスなブルーグラスもよいね。
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