Alpha Band

ビールを飲んで、風呂に入ると眠くなって寝てしまう。23時ごろに、子供が昨晩の検索ちゃんのネタ企画の録画を観てる音が聞こえてきて目覚める。どれも面白かったな。爆笑問題以外のネタ自体は観たことがあるものばかりだったが、間に挟まる芸人同士のネタや芸に関するトークというか雑談が面白い。爆笑問題の時事ものの扱いのあの感じとかえらい懐かしい。M-1から、すべらない、この検索ちゃんの企画ときて、年末のお笑い企画は、今日の笑ってはいけないで締めか。岡村さんもあったななかった。よい年末だ。
そのまま起きだして、McCoy Tyner「Sahara」やLarry Coryell「Offering」とかの70年代頭あたりの弾きまくり録音を聴いたあと、おもむろにAlpha Band。
40歳過ぎのアメリカンルーツ/パワーポップ好きならまず間違いなく聴いているはず。フロントはJ. Henry "T-Bone" Burnettが務め、プロデュースも兼任するSteven Soles、そしてDavid Mansfieldマンドリン/ギター/フィドル*1
当時はDylanがらみで注目されたようですが、いま聴いてもまったく古びない、各種ルーツ(ポリネシアからメヒコまで含むような)からフォークを織り込んだ76年の1枚目は、ベースは70年代西海岸サウンドを支えたひとりDavid Jacksonだったりする。70年代のBB5みたいな側面も見せる(遠めにいまひとつといいたい)2枚目は、より西海岸サウンド寄りに。
78年の3枚目も、シンセドラムが鳴ってるようなかなりの西海岸サウンド*2だが、完成度が高く、ホーンなどもフィーチャーしたスケールの大きなもので、ちょっとGodley & CremeかZappaの歌もののようなひねった風味もある。Brutonのスライドを大フィーチャーした8分のカリビアンな1曲目から、ややゴスペル的なコーラスとホーンとマンドリンが力強い7分の2曲目の流れは、素晴らしい。ちなみにベースはRob Stoner。
ルーツロックな期待を持っているとちょっと裏切られる洗練された音楽。いま買うなら、Acadia/Evangerineの彼らのオリジナルアルバム3枚全曲がCD2枚組にまとめられた「The Arist Albums」がよいデス。
Arista Albums

*1:T-Boneの新作に、The ResentmentsのStephen Brutonが参加してたけど、考えてみれば、Alpha Bandの78年の3枚目の録音にもゲスト参加してるはずだから、古いつきあいということになる。もちろん80年のT-Boneのソロ1枚目にも

*2:昔よくVan Dyke Parks「Clang Of The Yankee Reaper」と並べて聴いてた