Barbara Kooyman「Undercover - The Songs Of Timbuk3」05年

元Timbuk3のBarbara K.ことBarbara Kooymanの2枚目のソロ「Undercover - The Songs Of Timbuk3」を聴く。
http://cdbaby.com/cd/kooyman
サブタイトルどおり、Timbuk3のPat Macdonaldの曲(2曲Kooymanと共作)を、本人のアコギによる弾き語りで録音したもの。オーヴァーダブは一切なし。収録曲は、1枚目「Greetings From Timbuk3」から[8]、2枚目「Eden Alley」から[2][4][10]、3枚目「Edge Of Allegiance」から[1][3][7][9]、4枚目「Big Shot In The Dark」から[5][6]となっている。
80年代後半からオースティンで活動していたTimbuk3は、フォーク/ブルースを基本としながらも、時代を感じるヒップホップ的な打ち込みのリズムをテレコ(ブーンボックスと呼んでました)で流したのをバックに、MacdonaldとKooymanの夫婦(当時)デュオが歌いギターを弾くというトリッキーなスタイルで、サウンドの目新しさとシニカルな歌詞とあわせて、デビュー作からヒットが生まれ、なかなか人気があった*1
2枚目でよりルーツな感覚を強く出したものの、以後はやや埋もれた感じで、都合5枚のアルバムを録音(最後の2枚はバンド形態)して、90年代半ばに解散、夫婦も解消している。
アコギだけで、歌われるTimbuk3の曲は、90年代以降のポップミュージックの流れの観点からはフックが少なくシンプルだが、フォーキーな味わいが深く、脆弱な頭でっかちな音楽の印象を裏切るような、佳曲が揃っていたことを強く印象づける。好録音。
あわせて、Timbuk3の2枚目か3枚目もご入手ください。
Eden Alley Edge of Allegiance

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まるでDEVOな有名なデビュー曲。

*1:イメージとしては、R.E.M.を別格とすれば、IRSの看板のひとつといってもよかったのでは