V.A.「Anchored In Love A Tribute To June Carter Cash」07年

まず間違いのない人選の、Cater Family/Carter Sisters、Johnny Cashの名曲を通した(Cater Familyの録音盤なんて1枚しか持ってないのに全曲知ってるし)、June Carter Cashのトリビュート盤「Anchored In Love A Tribute To June Carter Cash」Dualtone 07年を聴く。彼女の死後4年くらいといったところでしょうか。
Anchored in Love: Tribute to June Carter Cash
細かく言及しませんが、参加面子は、ナッシュヴィルのお歴々(と若手(相対的若手も含む)女子)となってまして、自分的に興味深いのは、とにかく予想通りでこれだけ納得させられる[4]Patty LovelessKris Kristofferson(「Far Side Banks OF Jordan」。[3]はLoretta Lynnだったりします)に、とにかくとにかくすばらしい2曲[6]Rosanne Cash*1(「Wings Of Angels」)と[9]Grey DeLisle(「Big Yellow Peaches」)。[10]Billy Joe Shaver「Kneeling Drunkard's Plea」の変わらぬ豪腕ぶりとラスト[12]Emmylou Harris「Song To John」の染み入る歌声の、想定内だがこれだけきっちりと結果を残す力量、とかも思う。
[7]Elvis Costello(「Ring Of Fire」)はいつものとおり、[8]Billy Bob ThorntonとThe Peasall Sisters*2(「Road To Kaintuck」)は再現ものに近いがよい雰囲気。というか歌うんだ>Thornton(いや歌ってはいないが)。
追記で、[11]Ralph Stanley(「Will The Circle Be Unbroken」)も選曲も含めてよいなぁ。バックは、当然ながらClinch Mountain Boysで、Stanley Jr.(g)にJack Cooke(b)、James Shelton(g)、Dewey Brown(fiddle)、Nathan Stanley(mando。15歳で、どうやらJr.の子供、つまりRalphの孫らしい)。
バックは、Dennis Crouch(b)、Mark Winchester(b)、Rick Lonow(ds)、Randy Scruggs(g。Earl Scruggsの息子なんだ)、Pat McLaughlin(mando)、Tony Harrell(harmonium,acc)などなど。フィドルオートハープもたっぷりと。[1]のMckey Raphaelのブロックハーモニカや[2]のリズム隊のドドテテぶりに痺れます。プロデュースはJuneとJohnnyの息子(たしか二人の子供は彼だけ)John Carter Cash。最近Juneの伝記も出版したようです。
グッドオールドミュージック以外の発見はなにもないのですが、June Carter Cashにふさわしい、音楽に対する誠実さがひしと伝わる好企画。


Juneの死の直前の02年の録音風景(でいいのかな)

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Grey DeLisleはなんか買ってみようかな。

*1:Cashと前妻との娘

*2:すんごくかわいくて清楚な3人娘だお