Over The Rhine「Till We Have Faces」95年

80年代末から活動するオハイオのポストパンク的なフォークロック音楽のOver The Rhine。91年のインディーでのデビューカセット録音(89年から90年にかけた音源)をすこしいじったIRSからの再発「Till We Have Faces」を聴く。
Till We Have Faces
アコギとエレキ/ラップスティール/マンドリン、ドラム、ベースという編成ながら、ダウントゥアースな熱さやトゥワンギーな感覚とは無縁な音楽で、80年代英国的な、音数の少ないクールなリズムセクションリズムギター。そこに吼えないKristin Hershといった感じの女性ヴォーカル。ぱっと聴くと初期のThrowing Musesか、という感じ。情感的なメロディに乗せて朗々と歌うみたいなことはしない。この抑圧されたリズムの繰り返し上での彼女の声、というのが重要な魅力、ですね。
現在までメンバーチェンジはありつつもコンスタントに活動を続け、10作以上発表している。今年も新作がリリース。きっと買うでしょう。あ、Brad Jonesプロデュースなのね。

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2曲ライヴ録音が入ってるが、これはまた違う印象。ゴシックなトーンの曲と声にロングトーンのギターが這い回るサイケデリックリヴァイバル的。