V/A「For A Life Of Sin:A Compilation Of Insurgent Chicago Country」94年

見つかった :)
Bloodshotのカタログの最初のリリースでもある、オルタナティヴ・カントリーならぬインサージャント・カントリーのコンピ第1集。
シカゴ界隈のMoonshine Willy/Jon Langford's Hilbilly Lovechild*1/Iggy Yoakam & His Famous Pogo Ponies(たぶんMekonsの変名バンド)/Robbie Fulks/Handsome Family/Texas Rubies*2/Church Key/The New Duncan Imperials/The Flannel Tubs/The Riptones(初期メンバーだと思う)/Milly & The Sequins(Brigid Murphyのグループか)に、FreakwaterやWink O'BannonやBottle Rocketsといったルイヴィル勢(Jane Baxter Millerもケンタッキー方面だったはず)、といまでも割と名前が知られている(はずな)連中が揃っている。
オールディーズなThe Sundownersが当時のChessからのリリースのリマスターも含めて2曲(1曲は新録だろうか)含まれているのが面白い。シカゴはカントリーがずっと盛んだった、というライナーでの主張(でも「Rockin' Spot」はどう聴いてもロックンロールにしか聞えない自分の耳のダサさよ)。
音は、現在のSSW寄りが多くなったAltカントリーシーンとは異なり、シンプルでプリミティヴな構成*3のカントリー/カントリーロックや、ヒルビリー/ロカビリーばかり(Handsome Familyだけ、ややグランジ寄りな気持ち)。しかし、いくつかのバンドは、アヴァンギャルドシーンのミュージシャンを含んでいるのが、シカゴ的で興味深い。
Uncle Tuperoが解散直後くらいで、Steve Earleは服役/療養中なあたりになりますかね。この隙間に耐え切れない、ってのがBloodshotの初期に持っていた勢いの元かなと。

穿ってみれば、プリミティヴなサウンドというのは、パンク的でもある、か。それが決して目的ではないが。適度にアートスクール方面(アヴァンシーン)も混ざるのも似てる>シカゴとロンドン。で、非ミュージシャンな若者が、よし俺もなんかヤッテミルって、音を出してみたらガキの頃から周囲で流れているカントリーになっちまうけどそれが何か?、という感じだと思うのです。

Insurgent Country, Vol. 1: For A Life Of Sin

Insurgent Country, Vol. 1: For A Life Of Sin

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なんかだらだら過ぎなんで、あとで書き直す。

*1:ベースがPere UbuのTony Maimone、ドラムがThey Might Be Giants関連

*2:Kelly KesslerとJane Baxter Millerのデュオ

*3:だからAlejandro Escovedoの録音には大変驚きましたが