Tokyo Conflux 最終日

東京コンフラックスも5日目、昨晩が最終公演でした。ブロッツフェス2008と冠し、Peter Brotzmann(reeds)をフィーチャーした3セットで。ほとんどでまかせで書きます。客数は100人超といったとこですか。
19時半ごろ最初のセット。Brotzmann(ts->cla->as)と灰野敬二(g,voice,perc)のデュオ。かつてモダーンミュージックからリリースがあったときは、灰野は声だけだった(よね)。羽野晶二(ds)を加えたトリオではギターを弾いていたけど、自分が聴くのはデュオでギターというのは初。MCによると、昨年のイタリアのフェスでこの編成が気に入ったBrotzmannのリクエストとのこと(意訳)。まあ、20年ぶりに灰野敬二を観たような自分ごときは、言及する術を持たない。後半のギターは、20年前の記憶どおりだった。すばらしい。最後に灰野さん(さんづけ)が笑ってBrotzmannと握手したのがびっくりしました。50分程度でしょうか。
20時半すぎに、2ndセット。八木美知依(琴)/Paal Nilssen-Love(ds)/Brotzmann。すでに録音も出ているトリオ。自分は初です。Brotzmannはssで始まったが、すまんあとは八木ばかりみててあまり憶えてない。琴(高音のものと低音のものと2台を弾く)って面白い。楽器としてはあれだ、ピアノというかハープシコードと、ギターと、チェロを合体したような特性があって、しかもギターなどと違って片手がわりと自由に使える、って感じ。はじいたり、弓で弾いたり、叩いたりもできる。で、八木本人ですが、(初日でも感じましたが)ジャズや純粋即興的なルーツは希薄で、あからさまではないけど、むしろサイケやアートロックな尻尾が見え隠れしていて、それがグループにドラマティックさを導入していたようにも思えます。今度「Head On」買おう(昨晩は金が尽きました)。これも50分くらいでしょうか。
長めのインターバル(ドラムセットも片付けたりした。あとなんか相談してんなーって感じ)のあと、21時40分すぎに最後のセット。全公演のトリは、Mats Gustafsson(bs,as)/Ken Vandermark(ts,cla)/Brotzmann(ts,cla,as)のSonore!*104年と昨年に録音があります。フリーのリード楽器のアンサンブルで、最初は左からVandermark/Mats/Brotzmannで、ステージ中央に狭くお互いの顔が見えるかのようにたつ。途中Matsがアクシデント気味に離れたり、はたまたBrotzmannが様子をみるように離れたりしながら、3曲。ぼーっとしてました。特にVandermarkのclaの音色…
最後に、Brotzmannがしゃべり、みんなありがとねー、んじゃ最後に自分のちょっと年下の日本の兄弟を呼ぶよー(超意訳)、で坂田明(as)登場。右から、Vandermark(ts)/坂田(as)/Brotzmann(ts)/Mats(bs)のサックスカルテット。あああああ…

22時半ごろ終了。ありがとうございました。なんかすごいものみれた5日間だった。自分ベストは4日目、かなぁ。けっこうVandermarkだれ?って会場の客席でよく聞いたのですが、それがあとの公演で、「誰これ?」「いやおれは昨日観た。とにかくすげぇ」という評判になっていったのを感じました。Jazzlandオーナーの来日とか、Erstwileのフェスとかも9月にあって、そっちはいけてないけど、なんかいい9月だった。仕事は大変なことになってますけど。なお、そんなこんなで9月27日のCandyのNilssen-Love/Vandermark/Brotzmann公演*2はいけないのが心残りです。
来年もあるといいでしょう。きみだってそう思うでしょう*3

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追記
結局、PNLレーベルの3枚とも買いました。金ないす。

*1:いや、やると思ってましたけど

*2:すいません間違えました訂正。さっきVandermarkの予定表みてて気がつきました

*3:copyright 近田春夫