2008年の10枚 Chris Allen「Things Unbroken」

やっぱり5枚にしぼるのは無理だった。

90年代末のAltカントリー衰退期(アメリカーナ的SSWへの急速なシフトと、インディーなカントリーおよびその隣接するインディーポップを支持する基盤のローカル化とゆるやかな連結拡大と成熟を意味して使います*1)に出てきた、ルーツな感覚とパワーポップ的なフックのきいたメロディを持つクリーヴランドのRosavelt。Tim Eastonがらみで、若干の注目があったと。
で、そのソングライターのChris Allenの2枚目。

Chris Allen | Things Unbroken | CD Baby Music Store
前作同様にDon Dixonがプロデュース。前作では、Mitch Easterがギターと録音を担当していましたが、今回は、全曲元The dB'sのWill Rigbyがドラム。とはいえ、南部ポップの正統な後継とか、そういう評価は、そんなことで決まるのではないのデス(まあ、Will Rigbyのドラムの効果がけっこう馬鹿にできないけど)。
Replacements的な1曲目に始まり、ゴスペルの香りも含むようなルーツ感覚のあとの、4曲目以降の(方向はそれぞれ違うけど)ホンキートンク的な香りのサウンド。Dixon(key,g,vo)、Rigby(ds)とベースに本人(vo,g)が全曲でほぼ固定で、バンド的なクローズでルーズなサウンドが、ほんといい感じ。そこにふたたび疾走する[9]と[10]。[11]の余韻。

あ、Crackerに近いかなぁ。
Chris Allen Music

*1:強引だけど、Lucinda Williams「Car Wheel〜」とBeaver Nelsonの1枚目にそれが表出しているように妄想できてならないのデス