Phonolite Trio and Ensemble「My Heart Belongs To Daddy」06年

先日タワレコので買った水谷浩章のPhonolite Trio/Ensembleの2枚目「My Heart Belongs To Daddy」Studio Wee 06年を聴く。店頭ジャズコーナーで毎回悩みながら棚に戻していた。
水谷(b)/中牟礼貞則(g)/外山明(ds)のトリオと、さらに松本治(tb)/Miya(fl)/太田朱美(fl,alto-fl)/松風鉱一(as,cl)/竹野昌邦(ss,ts)/橋本歩(cello)/平山織絵(cello)/大儀見元(perc)/新居章夫(sound)。予算の都合で、アンサンブルはライヴ録音で、トリオはスタジオ録音とのこと。
アンサンブルでポーター曲、水谷曲、松風曲、Miles5のRon Carter曲。トリオで、Bill Evansが2曲、Ellington曲、バップチューン「Anthropology」。
フルートやチェロの響きがソフトでユニーク。ゆったりとしたテンポの、50年代のGil Evansオケのようなアンサンブルのサウンド(アップテンポな[7]だとなんかWheather Reportのように感じられることもあるのが面白い)。大編成による厚みの押し出しよりも、薄く周囲を取り巻くような精密に多層に織られた美しさが強くイメージされ、それが途切れても脳内で継続していて、各人の叙情的なソロを聴きながらも、広がっているような錯覚が。素晴らしい。中牟礼のブルージーなギターが外山と並んでスパイスとしても作用する。
トリオ、中牟礼の端正なだがウォームな響きのギターを中心にした空間の広い叙情的なサウンドだが、バップチューンでは水谷や外山の意外性もありホットでクール。
地味だが好録音。
http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1354296&GOODS_SORT_CD=101

    • -

あ、Studio Weeのサイトで注文したらおまけでCD-Rをくれたんだった。忘れてたよ。
http://www.studiowee.com/