John Sieger「El Supremo」99年

80年代ウィスコンシンのルーツロックバンドR&B Cadets/Semi-Twangのソングライター、John Siegerの2枚目「El Supremo」Faux Real 99年を聴く。知る限り3枚しかリリースしてない。
El Supremo
Sieger(vo,g)/Bill Dwyer(g)/Joan Besen(p)/Mike Poole(key,loop,perc)/Dave Jacques(b)/John Gardner(ds)。ドラムは曲によってRick Schell/Bohdan Hluszko。2曲でホーン入り。Gurf Morlixが1曲でマンドリンと別な曲でコーラス、80年代のバンド同僚で兄弟のMike Siegerも一部ベースとコーラスで参加。
ざっくりした音色のリズムギターとピアノのミディアムテンポの南部ブギーで始まり、全体的にラフなジャムの雰囲気のR&B調の楽曲たちが続く。なんの変哲もないが、これがよい。これでよい。[7]のリズムボックスでの陰のある洗練された都会的なブルース、[10]の朴訥としたカントリーバラードも素晴らしくよい。
ラスト曲「Let's Start A Band」は、本人のリードギター/声と、ドラム以外のパートを、全部Bill Lloydというお遊び。タイトルどおり「さあ、バンドやろうぜ」って感じ。「だけど、主役は僕、ほかのことは全部やってね」…みたいな感じかなぁ。